2012年2月22日水曜日

春をまつ梨の樹















春をまつ梨の樹です。昨日は、暖かい空気が漂い芽生えの気配を感じました。


今回は進歩を続けている遺伝子研究の最前線を紹介します。

【文献紹介】ヒトの進化の研究を推進するアフリカ系アメリカ人のゲノムマップ

ハーバード大学、オックスフォード大学、ミシシッピ大学の共同研究チームは、ミシシッピ州ジャクソン地区のボランティア5000人を含む、約3万人のゲノムマップを作成し遺伝子解析の結果を「ネイチャー」に報告しています。

母親の卵子と父親の精子が組み合わさり、子が誕生する際に突然変異も含め遺伝子組み換えが行われ、多様性が拡大します。白人のゲノムマップと比較すると、アフリカ系アメリカ人の方が組み換えが多く発生していることが分かりました。

ゲノム解析により、アフリカ系アメリカ人の半分以上が、欧米人にはない組み替えに必要な特別なポイントが多いことが分かりました。

欧米人で発見された組み換えのホットスポットが13個なのに対して、アフリカ系アメリカ人では17個と多いことが分かりました。

3万人のゲノム解析によって200万もの組み換えが見つかりました。一人当たりにすると70個の組み換えが行われていたことになります。こうした遺伝子解析から、ヒトの進化の研究に新たな進歩がもたらされると研究者らは期待しています。

【文献】
Hinch, A.G. et al.: The landscape of recombination in African Americans. Nature, 476: 170–175. (2011) [doi: 10.1038/nature10336]