2012年3月31日土曜日

ハワイのおみあげのパイナップルクッキー

























ハワイのおみあげのパイナップルクッキーです。パイナップルの形をしたしれた箱にはバターをたっぷり使ったパイナップルの形をしたクッキーが入っていました。味も箱も日本的な感じがしました。


文化講演会「農業と人生を楽しくする方法~アイガモ水稲同時作~」(NHKラジオ第2放送2012年3月31日午前6時から)を興味深く聴きました。

農業家の古野隆雄さんが、
「課題の解決が難しく長く苦しんでいる時には解決出来なかったのが、少し気を抜いたときに課題解決の糸口が見つかった」と経験を話していました。

また、
「情報には、自然情報と人工情報の2つがあり、今は人工情報だけが氾濫していて偏っている」と。

自然情報とは、転んで痛いと五感で感じる情報のことで、人工情報とはコンピュータなどから得られる情報のことです。

続けて
「問題解決のためには自然情報と人工情報のバランスが大切」と語っていました。

含蓄のある言葉です。




2012年3月30日金曜日

甘いイチゴ



















大きくて甘いイチゴです。上半分が下半分より甘いのですが、下半分でも十分に甘いので、ぱくぱくと食べてしまいました。

でももし、甘みが足りない場合は、砂糖やコンデンスミルクをかけるとおいしくいただけます。

イチゴが食卓にのるとその甘い香りが部屋いっぱいに広がり食欲をそそります。
すぐに食べない場合は、傷みやすいので、購入後は冷蔵庫で貯蔵します。

現在日本で栽培されている品種のほとんどは日本で育成された品種です。






2012年3月29日木曜日

晩生カンキツが美味しい季節




















晩生カンキツが美味しい季節です。ウンシュウミカンが終わったあとに出てくるデコポンや「はるみ」などは香りが高くジューシーな果汁が魅力的です。

ヵンキツとは、ミカン目ミカン科ミカン亜科に属する植物です。カンキツの分類は議論のあるところですが、田中長三郎によると、カンキツはカラタチ属→カンキツ属→キンカン属と進化したとしています。細胞遺伝学研究からもキンカン属はカンキツ属やカラタチ属に比べ構造的に進化していることが分かり田中の説を支持しています。


2012年3月28日水曜日

ブンタン



















ブンタン(文旦、Pummelo、Shaddock)です。ブンタンには、ザボン、ボンタン、紅肉種をウチムラサキ(内紫)などの異名があります。寒さに弱いので、わが国では四国、九州等など温暖な地域で栽培されています。ブンタンは、室町時代末期に南方から果実で持ち込まれたと考えられています。明治時代以降には、台湾、中国から優良品種が穂木で導入されました。


2012年3月27日火曜日

梅の花が満開



















ようやく梅の花が満開となりました。天気もよく心地よい季節となりました。


  道ばたの風吹きすさぶ野梅かな
    - 高浜虚子                  

  二(ふた)もとの梅に遅速を愛す哉
    - 与謝蕪村


  人はいさ心も知らず古里は
   花ぞ昔の 香ににほひける
    - 古今集  紀貫之




2012年3月26日月曜日

タイガービール




















タイガービールです。産地はシンガポールです。味は日本のビールととてもよく似ていました。

今日は寒い朝です。近くから鶯の鳴き声が聞こえます。
正岡子規の句を3つ


鶯や川そひ小路寺の裏
     正岡子規


梅咲くや剣に仗つて吾起き上る
     正岡子規


春の水宇治をめぐりて流れけり
     正岡子規



2012年3月24日土曜日

楽しいフルーツアドバイザー養成講座



















楽しいフルーツアドバイザー養成講座の一場面です。朝から果物についての様々な講義が行われました。講師と受講者が一体となって楽しい学びの場となりました。

参加者にはダイナミック・フルーツの方が大勢おられました。ダイナミック・フルーツは現代版の行商スタイルで果物を販売している会社です。参加者の笑顔を見ているとこの会社のこれからも伸びると思いました。

ダイナミックフルーツのホームページは下記です。





2012年3月22日木曜日

シダレウメが開花


















シダレウメが開花しました。まだ数輪です。だいぶ遅い開花のような気がしますが、開花した花を見ていると「春がきたな」と思いました。社会や研究環境にもはやく春が来ないかな.....


誤った乳製品有害説が流布していますが、それが誤りであることを示す実験結果がまた明かとなりました。


【文献紹介】乳製品は減量中の肥満女性の骨量の維持に有効

 食事で減量すると骨量が低下するとされていますが、食事に乳製品を加えると、その悪影響を減らすことができると、「臨床内分泌・代謝学雑誌」に報告されました。

 16週間にわたる体重減量プログラム(カロリー制限と毎日の運動)に参加する前肥満または肥満の閉経前の女性90人を対象に、①タンパク質と乳製品を多く摂取するグループ、②タンパク質を適量、乳製品を中程度摂取するグループ、③タンパク質を適量、乳製品を摂取しないグループに分けて、尿サンプルと血液サンプルを調査しました。

 その結果、多くのタンパク質と乳製品を摂取した①のグループでは、骨のターンオーバー(代謝回転)、カルシウムやビタミンDの状態、骨代謝に関係するマーカーの値が改善していることが確認されました。

 低カロリー食によって体重を減らす若い女性は、骨量の維持のためにカルシウムやタンパク質を多く含む乳製品を摂取する必要があると研究者らは述べています。

【文献】
Josse, A.R. et al.:  Diets Higher in Dairy Foods and Dietary Protein Support Bone Health during Diet- and Exercise-Induced Weight Loss in Overweight and Obese Premenopausal Women. J. Clinic. Endocrin. Metab., Online Nov. 2, (2011) [doi: 10.1210/jc.2011-2165]




2012年3月20日火曜日

アルコール度8.8%のシンガポールのビール
























アルコール度8.8%のシンガポールのビールです。通常、4~5%くらいなのでかなり強いビールです。そのため少し飲んだだけと思ったのですが酔いました。味の癖はあまり感じませんでした。


【文献紹介】運動すると食事も健康的になる

 運動は肥満の予防や治療に重要な役割を果たすと考えられていますが、それに加えて食生活を改善する働きあるのではないいかと「肥満学レビュー」に報告されました。

 運動が食事に与える影響を調べた結果、運動は食欲のコントロールや満腹感の増大に関与していることが分かりました。

 別の調査では、定期的な運動は脳の作用や構造を変化させることが示唆されており、実際に肥満患者の体重減少を目的とした食事制限に運動をプラスすることで成功率が高まり、健康的な食事の継続率も上昇することが明らかになっています。

 運動は、代謝を促進する短期的な効果と、衝動的な行動を抑える抑制制御的な働きなどから、長期的に体重をコントロールする効果があるのではないかと研究者らは考えています。

【文献】
Joseph, R.J. et al.:  The neurocognitive connection between physical activity and eating behaviour. Obesity Rev., 12: 800–812 (2011) [DOI:10.1111/j.1467-789X.2011.00893.x]





2012年3月19日月曜日

机の上に置かれたバナナ



















机の上に置かれたバナナです。「昔はなかなかバナナが食べられなかった」という話題は今でも結構あちこちで行われています。


川を見るバナナの皮は手より落ち
- 高浜虚子(1874-1959)


大正14年(1925年)の今日(3月19日)、貴族院で治安維持法が可決成立しました。言論の自由を多数決で封じた日です。多数決の前提には少数派の尊重があります。将来少数派が多数になるかも知れません。多数派はそのことを尊重する必要狩ります。多数に絶対権力をゆだねたわけではありません。





2012年3月18日日曜日

梨畑から見た春の青空



















梨畑から見た春の青空です。雨との予報ははずれ温かい朝となりました。


【文献紹介】喘息、アレルギー、関節炎の新しい治療法につながる新発見

 アメリカ、ソーク研究所の研究所のチームは、クリプトクロム(体内時計に関与するタンパク質)には、ステロイドの副作用軽減作用があると、「ネイチャー」の報告しました。

 グルココルチコイド(体内で自然に産生されるステロイドホルモン)は、血糖のコントロールに関与しており、朝に栄養レベルを上げ、夜に下げる働きが知られていました。このステロイドホルモンは、分子スイッチであるグルココルチコイド受容体との作用を通じて細胞内で機能することが以前の研究で明らかになっていました。

 グルココルチコイドには炎症を抑える働きがあり、これらのステロイドは過剰な免疫システムによって引き起こされる病気(たとえばアレルギー、喘息、慢性関節リウマチ)を持つ患者に抗炎症薬として用いられ、ガン患者における炎症の治療にも使われています。しかし、ステロイドは糖代謝を妨げ、危険な副作用(過度に高い血糖値、インスリン抵抗性、糖尿病の合併症など)をもたらすと考えられています。

 研究では、マウスの細胞を用いて調べたところ、クリプトクロムはグルココルチコイド受容体との相互作用により、糖の貯蔵や使用の制御に影響を及ぼしていることがわかりました。クリプトクロムは、24時間周期のリズムに対する作用だけでなく、グルココルチコイドの働きを調節し、毎日の栄養素の代謝においても役割を果たしていることが確認されました。

 マウスの細胞は、ヒトの細胞と同様に機能すると予測されていることから、調査結果は自己免疫疾患やガンの治療方法にも影響を与えると考えられています。毎日のクリプトクロム濃度の上下に注目することにより、糖代謝にかかわる特定の副作用を避けるようステロイドの投与時間を調節することが可能になると期待されています。

 また、今回の結果は睡眠と栄養代謝の関係(夜間または不規則な時間に働く人で肥満や糖尿病のリスクが高い理由を含む)を説明するのに貢献すると考えられています。

 直接グルココルチコイド・スイッチを標的とする代わりに、クリプトクロムをターゲットとすることで、副作用の少ない抗炎症薬を開発することができるのではないかと研究者らは述べています。

【文献】
Lamia, K. A. et al.: Cryptochromes mediate rhythmic repression of the glucocorticoid receptor. Nature, 480: 552–556. (2011) [doi:10.1038/nature10700]


2012年3月17日土曜日

朝日を浴びている雑木林
















朝日を浴びている雑木林です。今日は朝から鶯が鳴いているのが聞こえています。


【文献紹介】血中栄養素が認知能力に関連

アメリカ、オレゴン州立大学などの研究チームは、ビタミンなどが豊富な食事を摂取している高齢者は、認知能力に優れており、アルツハイマー病の典型的に見られる脳の収縮が少ないことが分かったと「神経学」に発表しました。

今回の対象者が高齢の人のため通常の研究手法である「思い出し法」などが使えないので、、今回の実験では血中濃度の測定によって解析を行っています。このことにより、栄養素の吸収率が被験者で異なっていても正確な解析が出来ると研究者らは考えています。

研究では、104人の平均年齢87歳の高齢者を対象に、30種類の血中指標を測定しました。また、42人についてはMRIを用いて脳容積を測定しました。

その結果、ビタミンB、C、D、E、オメガ-3系脂肪酸の血中濃度と認知能力、脳容積に正の相関が認められました。一方、揚げ物、マーガリン、ファーストフードに由来するトランス脂肪酸と認知能力の低下と負の相関が認められました。

以上の結果から、認知能力の差は、脳容積だけでなく、食生活による循環器系機能の差からも影響されていると研究者らは考えています。

【文献】
Bowman, G.L. et aal.: Nutrient biomarker patterns, cognitive function, and MRI measures of brain aging. Neurology, Online Dec. 28, (2011) [doi: 10.1212/WNL.0b013e3182436598]


2012年3月16日金曜日

春の木漏れ日























日の光が樹木の枝葉の間からさし込む春の日です。いつのまにか日の出が速くなり、日没が遅くなってきました。自転車通勤の途中、暖かい日の光を背に感じています。


【文献紹介】食品を色分けして陳列すると健康的な選択を促進

アメリカ、マサチューセッツ総合病院内にあるカフェテリアで行われた実験から、食品の陳列と掲示板の工夫次第で、健康的な食品の選択を促進することが出来ると、「米国公衆衛生雑誌」に報告された。

実験は、病院内の3つのカフェテリアのうち主力の1店舗で6ヶ月間行われました。まず2010年の3月から3ヶ月間、全商品に、果物や野菜、低脂肪肉など健康的な食品として緑のラベルを、そうでもない食品には黄色のラベルを、栄養的価値の認められない食品には赤のラベルを貼りつけました。

店内には緑のラベルの食品の選択を勧め、「黄色はたまに、赤の食品を選ぶ前に他の選択を」とする看板掲示を行ったほか、6ヶ月間栄養に関する情報を表示しました。

その結果、3ヶ月間で赤ラベルの購入数は、食品が9.2%、飲料は16.5%も減少しました。反対に緑ラベルでは、食品が4.5%、飲料が9.6%増加しました。

次に同年6月から3ヶ月間、売れ行きが陳列場所に左右されやすい商品を対象にして実験を行いました。対象としたのはサンドイッチ類とスナック類、ドリンク類の3種類です。

行動経済学の原則に従い、選択されやすいとされる陳列棚の目線より上の棚に緑ラベルの商品を、下の棚には黄色の商品と赤の商品と分けて陳列するなど、より健康的な食品を選択できるように設計しました。

その結果、赤の商品は前回減少した量に加え、さらに食品で4.9%、飲料で11.4%も減少しました。

緑の商品全体は、前回の3ヶ月間に比べると0.8%減少しましたが、飲料はさらに4%増加しました。これらの変化は他の2店舗と比較するとより顕著でした。

この研究結果から、利便性が重視される店舗では、その食品が健康的であることを一目でわかるように陳列、掲示する方法を工夫すれば、健康的な選択を促せることが分かりました。

【文献】
Thorndike, A.N. et al.: Labeling and Choice Architecture Intervention to Improve Healthy Food and Beverage Choices. Am. J. Public Health, 102: 527-533.  (2012) [doi: 10.2105/AJPH.2011.300391]



2012年3月15日木曜日

富山産干し柿

















富山産の干し柿です。肉厚の果肉は贅沢な食感を与えてくれます。甘すぎず豊穣な味は十分な満足感があります。


【文献紹介】メニューの配置と売れ行き

レストランメニューで、料理名を掲載する場所によってその料理の売れ行きにどのような影響が出るかについて、アメリカ、コーネル大学の研究者が実験を行った結果を「国際ホスピタリティ管理雑誌」に報告しています。

レストランのメニューでは「右ページ中央部の少し上」に記載された料理は主力商品になっていく、ということが「常識」とされていました。客はまずそのスイートスポットに並んだ料理名を見て、その後は反時計回りにメニューを見ていくと飲食業界では数十年間信じられてきました。

しかし実験によると、「スイートスポット」などは存在しないことが分かりました。
研究では、被験者に赤外線眼球スキャナーを装着してもらいメニューを見てもらったところ、被験者は本を読むように始めから終わりまで順に見ていく傾向がありました。

また、スイートスポットを他の欄に比べて特別じっくり読む様子も認められませんでした。一方、さっとしか読まれない部分があり、それはサラダのコーナーとレストランの紹介のところでした。メニューを選ぶ際には料理名の掲載した場所に関わらず、まずメインディッシュを決め、それに合わせてサイドディッシュを選んでいることが分かりました。

以前の研究で、客の金銭感覚をゆるめるために、高級シャンパンなどの高価なメニューを「おとり」としてメニューに混ぜておく実験をしたところ、結果的に客単価が上がることを明らかにしました。

こうした結果は、レストラン経営戦略において重要なポイントになるのではないかと研究者は述べています。

【文献】
Yang, S.S.: Eye movements on restaurant menus: A revisitation on gaze motion and consumer scanpaths  Original Research Article. Int. J. Hosp. Manag., Online Jan. 31, (2012) [doi: 10.1016/j.ijhm.2011.12.008]




2012年3月14日水曜日

田植えをまつつ水田



















田植えをまつつ水田です。もうすぐ川に水が流れ田を水で満たします。雲一つない青空が広がっていて、遠くに筑波山が見えます。


【文献紹介】フェイスブックに載せる写真は重要

フェイスブックの登録筆者のプロフィールの写真は筆者の印象を決定しているかもしれないと「コミュニケーション学雑誌」に報告されました。

研究では、大学生195人にフェイスブックを模した4つの写真付きプロフィールのうち1つを閲覧してもらい外向的な内向的かを判断してもらいました。写真とテキスト内容は、①友達と一緒の写真と「友達と一緒にくつろいでとても幸せです」という記述テ、②公園のベンチに一人でいる写真と「家でひとりで本を読むのが好き」という記述テキスト、③は①のような外向的な写真に②のような内向的な記述テキスト、④は②のように内向的な写真と①のような外向的な記述テキストです。

外向的か内向的かの判断には、掲載されていた写真が最も重要視されていました。外向的な写真の場合は記述されたテキスト内容は重要視されず、外向的な人と評価されました。一方、内向的な写真を掲載した場合は、記述されたテキストの内容で評価が分かれました。閲覧者は内向的な記述の場合、登録筆者を内向的と判断しましたが、記述されたテキストが外向的な場合は内向的と評価する人は相対的に少なくなることが分かりました。

友達に囲まれている写真を見た読者は記述されたテキスト内容に関係なく登録筆者を外向的な人と考えることが分かりました。内向的な写真の場合は記述されたテキスト内容で判断されていました。

【文献】
Der Heide, B3D. et al.: The Effects of Verbal Versus Photographic Self-Presentation on Impression Formation in Facebook. J. Communication, 62: 98–116. (2012) [DOI: 10.1111/j.1460-2466.2011.01617.x]


2012年3月13日火曜日

春をまつ梅の樹


















春をまつ梅の樹です。久しぶりに青空が広がりました。朝、雑木林の近くを通ったとき、今年初めて鶯が鳴くのを聞きました。梅の樹ではありませんでしたが、春が着実に近づいていることを感じました。ただ、午後は冷たい北風が吹いていて震えてしまいました。。

2012年3月12日月曜日

ミニのひな壇















ミニのひな壇です。毎年、桃の節句の頃になると玄関に飾ります。


ホモ・サピエンスについての最新の研究の一端を紹介します。

【文献紹介】ホモ-サピエンスは古代から混血

 ホモ-サピエンスの祖先はアフリカに生まれ、その後、世界中に広がっていったと考えられています。最初のホモ-サピエンスは、直立猿人ホモ-エレクトゥスやホモ-ハビリス、ホモ-ネアンデルターレンシスなどと混血していたと、「国立科学アカデミー論文集」に報告されました。

 研究では、DNAをコンピュータで解析し統計学的な検討を行いました。その結果、ヒト科の祖先と現代人の間に形態上の違いはあまり見られません。そうしたことから頻繁な相互交雑があったと推論されました。

 分子生物学の近年の手法の進歩によって化石からのDNAの採取も可能になりつつあるため、さらなる研究による論証も期待できる。

【文献】
Hammera, M.F. et al.: Genetic evidence for archaic admixture in Africa. PNAS, Sep. 6. (2011) [doi: 10.1073/pnas.1109300108]


2012年3月11日日曜日

冬来たりなば春遠からじ















雪の降った翌日の乙戸沼の風景です。しずかに渡り鳥が池の上で羽を休めています。


If winter comes, can spring be far behind?
冬来たりなば春遠からじ
 - イギリスの詩人シェリー「西風に寄せる歌」の一節


寒くて辛い冬のあとには、暖かい春がやってきます。今はたとえ辛く苦しくても、やがて明るく幸せなときがやってきます。

大きく揺れた1年前の東北地方太平洋沖地震を思い出しています。


2012年3月10日土曜日

使われていない線路















使われていない荒川沖駅の線路です。かっては、阿見にある自衛隊の補給廠への物資の輸送をしていた引き込み線でした。貨物列車が止まっていたこともありましたが、最近はそれも見なくなりました。


明日は東北地方太平洋沖地震が起きた3月11日です。


「かつてのあの眩い煌めきが、今や永遠に奪われても、例え二度と戻らなくても、
 あの草原の輝きや、草花の栄光が還らなくても嘆くのは止そう。
 残されたものの中に力を見出すのだ

  - ウィリアム・ワーズワース


アメリカのTVドラマ、クリミナルマインドでリード捜査官が事件が終結したあとに上記のワーズワースの言葉を引用して語っていました。


2012年3月9日金曜日

カンキツが美味しい季節














カンキツが美味しい季節です。よく知られている「清見」や「デコポン」だけでなく、「はるみ」や「せとか」などの新品種も手軽に入手することが出来るようになりました。濃厚な味が魅力です。その魅力につられて1個丸ごとぺろりと食べてしまいます。


臨床実験の課題の1つであるプラセボ効果についての研究が報告されています。人間の不思議な力をを感じます。

【文献紹介】プラセボ効果を検証

 新薬や治療法などの効果を検証するための臨床試験では、二重盲検法という信頼度の高い実験法による評価が行われています。しかし、そうした実験で用いられるプラセボ(偽薬:薬効のない薬)にも少なからず効果があるのではないかと考えられていました。

 二重盲検法では、試験薬を投与されたグループと、プラセボ(試験薬と同じ形状をした偽薬)を投与されたグループに被験者をランダムに振り分けます。この方法を用いることにより試験薬を投与されているという心理効果を除外することができると考えられています。しかし、プラセボとはいえ、薬様のものを摂取することによって感じる「治療されている感」は思いのほか大きな影響を与えると、「ニューイングランド医学雑誌」に報告されました。

 実験では、ぜんそく患者39人を次の4群に分けました。①気管支拡張薬のアルブテロール投与群、②プラセボ投与群、③偽の鍼治療を行なう第2のプラセボ群、④何もしない群、の4群です。

 実験の結果、「④何もしなかった群」に比べて、「①アルブテロール投与群」は肺気量が20%向上しました。一方、「②プラセボ群」と「③偽の鍼治療群」ではいずれも7%向上しました。

 「②プラセボ群」と「③第2のプラセボ群」の効果に差がなかったことから、プラセボ効果は治療の内容よりも何らかの治療をしてもらったという意識によるものが大きいのではないか、と研究者らは考えています。そのため、この結果は、患者の満足度の向上に活かせるのではと研究者らは述べています。

【文献】
Wechsler, M.E. et al.: Active Albuterol or Placebo, Sham Acupuncture, or No Intervention in Asthma. N. Engl. J. Med., 365: 119-126.  (2011)


2012年3月8日木曜日

ひなあられ
















桃の節句のひなあられです。ひなあられのつぶつぶを手に取り口に入れると、甘いふわふわとした感じがおもしろく、次々とひなあられを手にしてしまいました。


少量のアルコールと乳ガンとの関係を明らかにした論文を紹介します。乳ガンに対してはアルコールのいわゆるJ効果は認められませんでした。

【文献紹介】たしなむ程度の飲酒でも乳ガンリスクを高める

 アメリカ、ハーバード大学ブリガム女性病院の研究チームは、大規模な疫学調査(コホート研究)の結果から、週に3杯~6杯の少量の飲酒でも乳ガンのリスクが高まることが分かった「アメリカ医学会誌(JAMA) に報告しています。

 アルコールの摂取量が増えると乳ガンのリスクが高まることは叡かとなっていましたが、少量のアルコールの飲酒との関係は不明でした。

 研究では、アメリカ看護師研究(1980~2008年)に参加した女性105,986人を対象に乳ガン発症との関連を分析しました。

 追跡期間中に乳ガンが発症した人数は7,690人でした。データを解析した結果、少量の飲酒(週にワイン3杯~6杯)による乳ガンのリスクが統計的に有意に15%上昇しました。1日にワイン2杯以上(アルコールに換算して30g以上)摂取している女性は、全く飲酒しない女性と比較し乳ガンのリスクが51%高まることが分かりました。

 さらに飲酒期間を18~40歳と40歳以降に分け乳ガン発症との関係を解析したところ、どちらも乳ガンのリスクと強い関連を示しました。

 こうした結果から、女性ホルモンのエストロジェンの循環に、アルコールが影響を及ぼすのではないかと研究者らは推測しています。

【文献】
Chen, W.Y. et al.: Moderate Alcohol Consumption During Adult Life, Drinking Patterns, and Breast Cancer Risk. JAMA. 306: 1884-1890. (2011)  [doi: 10.1001/jama.2011.1590]


2012年3月7日水曜日

リンゴのスナック















リンゴのスナックです。リンゴのスライスダイスを乾燥したスナックで、ふわふわした食感とほのかな甘味から、次々と食べてしまいました。


3月22日発売の「果実日本」(日園連)に40歳代女性の食品や栄養素の摂取状況についての結果を掲載します。40歳代女性はエイジングに関係したサプリメントの摂取量を他の世代の女性より多く摂取している一方で、果物の摂取量が少ないことが分かりました。そのほかにも、興味深いデータを含んでいるのでお読みいただければ幸いです。


2012年3月6日火曜日

丸ごと食べられるキンカン




















そのまま皮ごと食べられるキンカンです。口にほおばると果汁がじわっと広がります。昔のキンカンは渋みや酸味などが多くあり生食では食べず、砂糖漬けなどにしていました。


新聞は記事の扱いに気をつけていますが、テレビのワイドニュースの司会者やコメンテーターなどは感情をあおり立てているのではないかと思うことがあります。


【文献紹介】感情的な報道は大衆の反応に影響

 アメリカとシンガポールの大学の研究者によるジャーナリズムに関する共同研究が行われ、感情的的な報道が大衆の反応に及ぼす影響を解析しました。

 実験では、携帯のバッテリーが発火事件を扱った記事で、事件を起こした企業に対して、怒りや非難を含む記事を読んだ群と、被害者の悲しみに焦点をあてた記事を読んだ群の反応を比較しました。

 その結果、非難や怒りの記事を読んだ群では、被害者の悲しみの記事を読んだ群に比べ、携帯製造企業に対する親近感が低く、否定的なイメージを持っ人が多いことが分かりました。

 次に、企業が被害者の救済に焦点をあてた記事と、事件を起こした企業の法的措置に焦点をあてた記事を読んでもらったところ、企業に対する印象が異なっており、被害者の救済を扱った記事を読んだ群では企業イメージが良いことが分かりました。。

 こうした結果から、最初に、事件に対する被害者の悲しみを扱った記事を読んだか、怒りを扱った記事を読んだかに関係なく、企業が被害者の救済に配慮した対応を行ったことを報道した記事を読んだ群では、法的措置を扱った記事を読んだ群より、企業に対するイメージが良いことが分かりました。

 こうした結果から、たとえ最初の扱われ方が怒りに満ちていても、企業側が被害者に配慮し誠意を尽くした対応や発言を行うことで、大衆の反応が変わると研究者らは考えています。

 そのため、企業は責任逃れをするのではなく、危機的な状況でできるだけ最良の努力を行うことが必要で、人の顔がみえる企業は危機を乗り越えられると述べています。


【文献】
Kim, H.J. & Cameron, G.T. : The Role of Anger and Sadness in the Publics’ Response to Crisis News Framing and Corporate Crisis Response. Communication Res., 38: 826-855. (2011) [doi: 10.1177/0093650210385813]


2012年3月5日月曜日

桜餅















桜餅をいただきました。桜の葉とあんことあんこを取り巻く生地に違和感がなく、あんこの甘味が引き立っていました。今日は啓蟄、春が始まっています。


3月3日(みみの日)は、民間放送ラジオの日でした。民放ラジオ局101社が団結してラジオを盛り上げようとキャンペーンをしています。

テレビ地上波よりよっぽどおもしろいので、最近ではラジオを聞いています。NHKラジオ第一放送では、地方局の人気番組を紹介していますが、これがなかなかおもしろいと思っています。

おもしろさの1つは番組のパーソナリティーの個性です。豪傑やさまざまな才能をもった人が天険の地に立てこもった梁山泊のような感じがします。笑いをとるだけの地上波のパーソナリティーとはひと味違います。

朗読やラジオドラマも地上波テレビに負けていません。日曜日の西田敏行と竹下景子の新日曜名作座(NHKラジオ)はお勧めです。


2012年3月2日金曜日

まだまだ休眠中の柿の木



















まだまだ休眠中の柿の木ですが、昨日はとても温かい日でした。和歌山などでおおよそ3週間遅れの梅の開花のニュースが流れました。


柿のなぞかけです。

柿とかけて
 妻の財布のがま口ととく そのこころは しぶい



2012年3月1日木曜日

貴腐ワインとチョコレートケーキ















貴腐ワインとチョコレートケーキです。いつもなら紅茶かコーヒーですが、今回は貴腐ワインでいただきました。両者の関係は意外とグッドでした。

昨日、関東地方では雪でしたが、鹿児島ではモンシロチョウが飛んだとニュースで伝えていました。


【文献紹介】テレビの食品広告は偏食を促進し、健康に悪影響


食事の偏りにテレビの影響があることを示す調査結果が「アメリカ栄養士会雑誌」に報告されています。

調査では、2004年のアメリカ4大ネットワーク局のゴールデンタイムと子供向け広告の多い土曜の午前の放送の合計96時間の広告について栄養分析が行われました。

その結果、広告された食品だけでは、穀類を除くとフードピラミッドの推奨量を満たせず、糖類、脂質、肉類が過剰でした。2,000キロカロリーに調整した場合、砂糖が適量の25倍、脂質が適量の20倍であった一方で、果物や野菜の摂取量は推奨量の半分にも満たないことが分かりました。

栄養素別では、タンパク質、食塩、セレン、ナイアシン、総脂質、飽和脂肪酸、ビタミンB1、コレステロールが過剰でした。

逆に、不足していたのは鉄、リン、ビタミンA、炭水化物、カルシウム、ビタミンE、マグネシウム、銅、カリウム、パントテン酸、食物繊維、ビタミンCでした。

以上の結果を基に、研究者らは偏った食品の広告は消費者の健康に悪影響を与えると警告しています。

【文献】
Mink, M. et al.: Nutritional Imbalance Endorsed by Televised Food Advertisements. J. Am. Diet. Ass.. 110: 904–910. (2010))