2012年4月21日土曜日

乙戸沼の屋台


















乙戸沼の屋台です。小さな公園ですが多くの屋台が出ていました。焼きそば、焼きイカ、たこ焼き、綿あめ、チョコバナナ、などのお店がありました。だいたい一人分500円でした。桜は長野県で満開とのメールが届きました。


信州の桜見物の話が佐藤垢石著「ザザ虫の佃煮」にありました。

 それから間もないことであった。博士に信州高遠の桜見物に誘われた。四月の二十日ごろであった。友人三、四人と共に、高遠公園の桜を眼の前にして、公会堂の楼上に卓をかこんだ。高遠の有志から、酒と重箱の贈りものがあった。酒は仙醸と呼んで、まことに芳醇である。重(じゅう)のなかは肴であるそうである。やがて、博士は重箱の蓋をとった。みると、先だっての話の、ザザ虫の佃煮だ。ザザ虫ばかりではない、川百足(むかで)もいる。生きているときは青黒い色をして、長さ五分くらい。胴が丸く嘴の長い瀬虫(トビゲラ)と称するグロの虫まで、佃煮になっているではないか。

 博士は、まずザザ虫の佃煮を箸でつまんでから、徐々に説きだした。諸国の川には、至るところにこのザザ虫はいるであろうが、まず天瀧川に産するザザ虫の味を第一等とする。この重箱に入っているのが、すなわち天瀧川のザザ虫である。佃煮にこしらえば人間の餌となるものを、魚の餌として捨ておくのはもったいない。