2010年9月18日土曜日

纒向遺跡から桃の種が出土


纒向(まきむく)遺跡から桃の種が2000個出土したと報道されています。
邪馬台国ではないかとされている奈良県桜井市の纒向遺跡で、3世紀中頃の穴から桃の種約2000個や竹製のかご6点が出土しました(2010年9月17日)。

邪馬台国の宮殿と考えられている建物跡から約5m南の穴で発見されたそうです。

桃の種が1か所から大量に見つかる例はないとのことです。
桃は、古代の中国や日本で不老長寿などの効果があると信じられ、祭祀に使われたと考えられています。


桃太郎が鬼退治をする話にも登場するように、モモに魔よけの力があると信じられていました。

日本書紀にも、黄泉の国(よみのくに) から逃げ帰った伊邪那岐美命(いざなぎのみこと)が、桃を追っ手の黄泉の国の軍に投げつけ追い払う話があります。

孫悟空も不老長寿の桃園を守っていたことで知られています。

こうした伝説には、古代の人たちが桃の神秘的な力を知っていたためではないかと考えられます。現代科学から、桃を解析するとビタミンなどが豊富に含まれていることが分かりました。

桃のカロリーはゴボウやパセリより低く、カロリー単位で比較すると脂溶性のビタミンEがウナギやハマチよりも多く含まれています。さらに、食物繊維もサツマイモやジネンジョよりも豊富です。