皆同じ方向を向いて咲いているひまわりです。
ひまわりで思い出すのは、やはり、ソフィア・ローレン主演の映画「ひまわり」です。第二次世界大戦を舞台とした哀しい別れの物語です。ヘンリー・マッシーニの音楽とロシアの大地に咲くひまわりが印象的でした。
「戦争とは何か」を、しずかに問うた映画史に残る傑作です。
ひまわりは1969年の作品です。
ジョバンナ(ソフィア・ローレン)は、今日もミラノの復員局をたずねる。戦争が終わったのに、ソ連へ出兵したまま帰ってこない夫の消息を聞くためである。消息はわからず帰って行く。彼女には短いが楽しかった結婚生活があった。
戦後、戦友から夫は、ウクライナで猛吹雪の中で倒れて死んだと知らされた。しかし、彼女は、夫がかの地で生きていると信じて、ソ連へ夫を探しに出掛ける。
夫は、雪の中で倒れて死にかけているところを助けられ、回復後に同棲していた。ジョバンナは、ロシアの村で女性と暮らしている夫を捜し当てるが、その睦まじい生活を知り帰国した。
あるとき夫は、望郷の念耐え難くイタリアへ帰ってくる。ジョバンナは夫と再会する。しかし、彼は赤ん坊の泣き声を耳にする。すでにその時、ジョバンナは夫を諦めて再婚していたのだ。出征の時と同じプラットホームから夫を乗せてロシアへ向かう列車は遠ざかる。
YouTubeにひまわりのテーマ音楽がありました。
余談ですが、ひまわり畑が撮影されたのはスペインだそうです。