2012年1月27日金曜日
雪が降ったあとの栗畑
雪が降ったあとの栗畑です。規則正しく雪の上に栗の木の影があるので、静かな雰囲気がより強調されているように思いました。
NHKラジオ第一で森永卓郎さんが、技術的に世界のトップで優良な企業だったコダック社がデジタル化に乗り遅れたことと、そのあとの失敗について語っていました。
デジタル化に乗り遅れたあと、株価が下がると経営トップはリストラを行いました。すると、株価が持ち直したのですが、すぐにまた株価が下がりました。そこで、またリストラをするということを繰り返しだったそうです。そのため、有能な社員は去り、残っている社員のモチベーションも下がったのが破産の真の原因と語ってました。
つまり、デジタル化に乗り遅れたが、その遅れを取り戻すための技術開発に必要な有能な社員を切り捨てたことが真の破産の原因で、短期的な株価という目先の利益を追い続けた経営トップに責任があると述べていました。
現在の日本の状況も似たような所があるように感じています。研究部門に短期的な成果ばかりを求めているのがその証拠のように思えます。『戦国策』にある「死馬の骨を買う」を噛みしめてほしいと思います。
「死馬の骨を買う」とは、優秀でない者を優遇していると、本当に優れた人材が集まってくるということです。
「死んだ馬の骨でさえ大金で買うという噂を聞けば、名馬を連れてくる者が現れる」。そのとおり、一年もたたないうちに三頭の名馬が集まったという故事から生まれました。