2011年4月16日土曜日

梨の花

















梨の花が満開です。育種では、まだつぼみのうちに除雄して袋をかけ、次に目的の花粉を交配します。今がそのシーズンです。

山本周五郎原作、黒澤明監督「椿三十郎」は映画のおもしろさが満載です。ファーストシーンから引き込まれます。

ある夜、九人の若侍が、上役の汚職を暴き出そうと密議をこらしていた。若侍の一人、井坂伊織(加山雄三)によれば、汚職の粛清の意見書を、伯父である城代家老に差し出したが、受け入れてもらえなかったとのこと。一方、大目付菊井はこの進言を快諾し、詳しい話を聞きたいから仲間全員を社殿に集めるよういわれたと言う。意気の上がる若侍たち。しかしその時、彼らの前に社殿の奥からよれよれの紋付袴を着た浪人、椿三十郎(三船敏郎)が現れた。彼は城代家老が本物で、大目付菊井が黒幕だと言って若侍たちを仰天させる。その言葉通り、すでに社殿は大目付菊井の手の者によって取り囲まれていた。

無能と思われた馬面のたぬき老人が優れた政治家で、りりしく頭が切れると思われた人が悪人だった。山本周五郎の人生に対する考え方がよく示されています。

私たちの周りでも同じことが起きているように思います。会社や研究所のためといっている頭の切れる人が実は....、不細工な顔で批判的な人が実は.....

「椿三十郎」は下記のサイトにありました。
http://www.tudou.com/programs/view/RoTiGZnzptA/

http://www.tudou.com/playlist/playindex.do?lid=6652390&iid=30619549