2011年4月12日火曜日
満開の桜
満開の桜です。視界を遮るほど花が重なっています。ちょうど見頃です。
昨日は大きな余震がありました。
原発事故で感じたのは、絶対安全とは誰も思っていなかったということです。ただ、そう思わせた人たちはいました。
福島第一原発の事故レベルが7になりました。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同じ最悪レベルです。事故の程度を軽く見せたいと思っていた人がいました。
リスクの説明は難しく、また、アッピール力も弱く、非難を浴びることもあるので無視されがちです。しかし、科学に対して誠実に向き合うためには大切なことだと思っています。
人の細胞内にあるDNAに放射能あたるとDNAが損傷します。これをDNA損傷といい発ガンなどの原因となります。
DNA損傷は紫外線などでも起きるため多くの研究例があります。DNA損傷を修復するメカニズムの研究も進展しています。
こうした研究を今回の事故に利用する研究者やメディアがあらわれるのではないかと恐れています。「この成分は、DNA損傷を修復する機能があるので....」などです。しかし、こうした機能性成分で、人で確実に有効であるという証拠はありません。副作用の検証もされていません。
実験レベルの話を、人に推奨してよいレベルと解説するのは科学者の倫理に反しています。
福島第一原発で問われているのは科学者の倫理だと思っています。