2012年2月10日金曜日

イギリスのビール「Old Speckled Hen」



















イギリスのビール「Old Speckled Hen」です。グラスに注ぐとクリーミーな泡が透明なブラウンのビールの上に高くのっていました。苦みと甘みのバランスがよく飲みやすいビールでした。


【文献紹介】ダイエット飲料も毎日飲むと心血管疾患のリスクが高まる

 健康を意識して代替人工甘味料を使用したカロリー控えめのダイエット飲料が市場に出回っています。そこで、アメリカ国立衛生研究所の研究グループは、こうしたダイエット飲料を毎日飲む習慣のある人と心臓発作、心筋梗塞、脳卒中など血管疾患のリスクとの関係を調べた結果、心血管疾患リスクが高まることが分かったと「一般内科学雑誌」に発表しました。

 アメリカ国立衛生研究所が行っている「北マンハッタン研究」に参加している2,500人以上のアメリカ人を対象とした研究で、まず、研究開始時点で、人工甘味料などを使ったダイエット飲料と清涼飲料水の摂取頻度が調査されました。

 月に1回未満の「全く飲まない」と回答したのはダイエット飲料で1,948人、清涼飲料で1,333人でした。「全く飲まない」以上から一日1杯未満の「ときどき」と回答したのはダイエット飲料が453人、清涼飲料が995人、一日1杯以上の「よく飲む」人がダイエット飲料で163人、清涼飲料水で338人でした。

 平均10年以上の追跡期間中に脳卒中や心筋梗塞などの心臓発作発症、心血管病による死者数は583人でした。

 解析の結果、ダイエット飲料を「よく飲む」群では、「全く飲まない」群より心血管疾患のリスクが1.4倍も高くなりました。

 一方、ダイエット飲料を飲む習慣が一日1杯未満の「ときどき飲む」群では心血管疾患リスクの上昇は認められませんでした。また、清涼飲料に関しては摂取頻度とリスクとの間に関係性は認められませんでした。

 こうした結果からダイエット飲料は心血管疾患発症のリスクを高めると考えられました。今後、ダイエット飲料による心血管疾患発症のメカニズムの解明が必要であると研究者らは述べています。

【文献】
Gardener, H. et al.: Diet Soft Drink Consumption is Associated with an Increased Risk of Vascular Events in the Northern Manhattan Study. J. Gen. Intern. Med.,  (2012) [DOI:  10.1007/s11606-011-1968-2]