桃の花盛りです。ピン色の花びらで写真が覆われています。昨日は雨でしたが今日はよい天気のようです。
【文献紹介】マラリア治療薬が自己免疫に関与
チベットやネパールに生育するアジサイの一種の根から、抽出される物質は、約2000年間マラリアの治療に用いられてきました。新しい研究から、その生理活性成分から誘導されるハロフギノン(ハロフジノン)に自己免疫反応や炎症を抑制することが明らかとなったと「ネイチャー化学生物学」雑誌に発表されました。
研究から、ハロフギノンは寿命の延長や年齢に関連した炎症性疾患の遅延に関係するアミノ酸反応経路に関与しており、その経路の遺伝子のスイッチをオンにすることが分かりました。こうしたことから、ハロフギノンは、マラリア治療などの用途に加えて、アミノ酸反応経路の調査にも役立つと研究者らは考えています。
【文献】
Keller, T.L. et al.: Halofuginone and other febrifugine derivatives inhibit prolyl-tRNA synthetase. Nature Chem. Biol., Online 12 Feb. (2012) [doi: 10.1038/nchembio.790]