2012年4月20日金曜日

桜の下でお弁当を食べているグループ



















桜の下で大勢の人がお弁当を食べていました。写真を撮った乙戸沼の桜の樹はもう葉桜になってきました。


NHKラジオ第二のカルチャーラジオ:ラジオアーカイブス「吉村昭」(月曜日午後8:30~、(再)日曜日午後8:00~)は聞き応えがあります。

前回の番組で、生前の吉村昭氏が日本初の心臓移植の現場について語っていましたが、その内容は衝撃的でした。

「脳死と判定されていた青年は救急車の中で息を吹き返していたことが確認された」
「心臓移植には大量に血液が必要であるが、その注文が血液センターに発せられた時間は、まだ、青年が大学病院に到着する前だった」
「心臓移植前の警察による青年の検死のとき、青年の胸にメスのあとがあった。」「病院側は、そこから心臓マッサージをしたと説明した」

ノンフィクション作家、吉村氏の真骨頂ともいえる発言です。

その時、吉村氏以外の新聞記者などメディア関係者は病院側の記者会見に出席していてこうした、問題点にまったく気がつかず記者発表をそのまま報道しました。

発表が検証されず報道されてしまったのは、心臓移植とは何かを吉村氏以外は知らなかったためです。大量の血液が必要であることを知っていて、それを確認するのが優れた新聞記者ということになります。

ノンフィクションのすごさを感じました。また、優れた科学研究や科学報道とそうでないものと共通するものがあると思いました。