2012年4月23日月曜日
椿の花のジュウタン
椿の花のジュウタンです。絹のような触感がある椿の花びらは厚みがあるため、落下してもその姿をとどめています。そのため、遠くから見るとピンクのジュウタンがひかれているように見えます。
今週の金曜日に配信する「くだもの&健康ニュース」ではオレンジジュースの健康効果についての科学論文を紹介する予定です。
心血管疾患のリスクの高い血管機能が低下していた人に対して1週間、オレンジジュース飲んでもらったところ血管機能が正常になることがわかりました。
【本の中の果物】
北大路魯山人著「アメリカの牛豚」より
さて、ニューヨークですが、ここでも土地のひとが最初に案内してくれた家は、アイルランド料理店。ここはカフェテリア式の店で、前もって作ってある肉やサラダを、客が陳列してあるところまで行って、好みに合ったものを自由に取れるようになっています。これでは料理の生命ともいうべき新鮮さがなく、不潔感さえあって僕は食べる気になれませんでした。そこで、特に注文してビーフステーキを焼いてもらいましたが、日本の牛肉の方がはるかにうまい。ただし焼き方はわりにようござんした。驚いたことに、ビーフステーキの大きさは日本の三倍もあり、二人で十三ドル五十セント取られました。
概してアメリカの牛豚類の肉は、うまくありません。辛うじて小羊の脇腹の肉が合格程度、ミルクも卵もよろしからず。
ニューヨークについての最初の印象は、アメリカ人の食欲の旺盛さと、食べ方の実に事務的なことです。
例えば、マンハッタンですが、町の一ブロックの角は必ず薬屋(ドラッグ・ストア)が占めています。ここではご存知のように、薬ばかりでなく、郵便切手、日用雑貨からソーダ水、アイスクリームなどを売り、軽い食事もできるようになっています。店の左側がスタンド式の食堂という作りが多い。見ていると、客はたいていハンバーグとケーキ、それにオレンジジュース、このくらいのものを注文して、またたくうちに食べてしまうと、さっさとまた雑踏の中へ紛れ込んで行きます。
ここで満腹するには、二ドルまではかかりません。朝食の場合ですと、トースト十セント、ハムエッグ三十セント、それにコーヒー二十セント、これで充分です。
ニューヨークのイタリア料理店マルキ。ここでのお酒とソーセージのうまかったこと。これは大書するに価します。わけてもリング(たらの類)という魚の空揚げは忘れられません。肉離れがよく、外国にもこんなうまい魚があるか、と感心しました。