2012年3月8日木曜日

ひなあられ
















桃の節句のひなあられです。ひなあられのつぶつぶを手に取り口に入れると、甘いふわふわとした感じがおもしろく、次々とひなあられを手にしてしまいました。


少量のアルコールと乳ガンとの関係を明らかにした論文を紹介します。乳ガンに対してはアルコールのいわゆるJ効果は認められませんでした。

【文献紹介】たしなむ程度の飲酒でも乳ガンリスクを高める

 アメリカ、ハーバード大学ブリガム女性病院の研究チームは、大規模な疫学調査(コホート研究)の結果から、週に3杯~6杯の少量の飲酒でも乳ガンのリスクが高まることが分かった「アメリカ医学会誌(JAMA) に報告しています。

 アルコールの摂取量が増えると乳ガンのリスクが高まることは叡かとなっていましたが、少量のアルコールの飲酒との関係は不明でした。

 研究では、アメリカ看護師研究(1980~2008年)に参加した女性105,986人を対象に乳ガン発症との関連を分析しました。

 追跡期間中に乳ガンが発症した人数は7,690人でした。データを解析した結果、少量の飲酒(週にワイン3杯~6杯)による乳ガンのリスクが統計的に有意に15%上昇しました。1日にワイン2杯以上(アルコールに換算して30g以上)摂取している女性は、全く飲酒しない女性と比較し乳ガンのリスクが51%高まることが分かりました。

 さらに飲酒期間を18~40歳と40歳以降に分け乳ガン発症との関係を解析したところ、どちらも乳ガンのリスクと強い関連を示しました。

 こうした結果から、女性ホルモンのエストロジェンの循環に、アルコールが影響を及ぼすのではないかと研究者らは推測しています。

【文献】
Chen, W.Y. et al.: Moderate Alcohol Consumption During Adult Life, Drinking Patterns, and Breast Cancer Risk. JAMA. 306: 1884-1890. (2011)  [doi: 10.1001/jama.2011.1590]