2011年2月3日木曜日

節分の福豆




今日は節分です。福豆を食べる予定です。鬼は外、福は内はどうなるのかな。

昨日のラジオ深夜便「明日へのことば」で元NHKモスクワ支局長のジャーナリスト小林和男さんへのインタビューがありました。

ウォッカやワインを浴びるほど飲んでいたようですが、亡くなったロシアの音楽家のワインセラーの行方を心配したとのエピソードが印象に残りました。

その音楽家は、ソビエト政府から迫害を受けていたノーベル賞作家ソルジェニーツィンを支持したことから嫌がらせを受けたそうです。音楽家に演奏をさせないなどです。

きっとこの嫌がらせは、責任を回避して言い逃れできるような陰湿な嫌がらせなのだろと感じました。「私は迫害などしていない」という顔をして精神的に痛めつけるやり方で、上司におもねっています。いやなやつですが私たちの周りにもいます。

それに対して音楽家は「心の背いていいことはない」と答えたそうです。「理不尽なものはいつかなくなる」と。

私たちにとっては「いつか」が問題ですが、「必ず再生する」と日常的にはあまり深く考えずに楽天的に抵抗するのがよいのかも知れません。

好きな言葉に大江健三郎の「持続する志」があります。しなやかにこころのままにですね。