上野駅の新幹線ホームです。列車の最後尾を示す赤いランプがついています。
NHKラジオ深夜便「明日へのことば:人は文化を食べる生き物である」文化人類学者西江雅之さんの話は大変興味深く、合点がいきました。
特に印象に残ったのは「人は言葉を食べている」です。グルメブームの本質を示しているように思います。
人が一度も食べたことがない料理を「美味しい」と判断する理由は、マスメディアの情報と「まずくない」という自身の感覚だという意味です。
一度か数度しか食べたことのない料理を美味しいと判断することは比較対象がないので普通は評価できないのですが、まずくないということと、テレビで有名なグルメのAさんの美味しいという言葉から「美味しい」と判断させているというのです。つまり、言葉を食べているということです。
うっすらと頭の中にあったことが西江さんの説明で理解できました。食について語っている人は多いのですがたいていは思いつきです。こんなに深くないと思います。