リンゴがらのマットです。リンゴの形は様々なグッズに使われています。
研究職では珍しく埼玉県入間市にある人事院の研修所で省庁横断的な行政職幹部研修に参加させてもらったことがあります。私のチームは当時の大蔵省、外務省などで構成されていました。
様々な話題が提供されましたが、イギリス大使館の若手幹部の話やマーケッティングの話などが印象に残っています。
大蔵省の予算担当の課長補佐が統計を見ていると様々なことが分かると日本に輸入される魚の漁獲高統計をプレゼンテーションしていました。
その統計を見るとあるときはオーストラリアの沖合の漁獲高が多く、そこが減ってくると次に別の漁港が多くなって、そこが減ると次の漁港へ移っていきます。
この統計は、世界各地で日本人の好みの魚を大量に捕獲し、ある漁場の魚がいなくなると別の所に移ることを示しています。
行政施策には論理とそれを裏付ける証拠が必要ですが、このプレゼンテーションは統計をどう見るかが大切なことを示しています。裏付けのない論理は空論ということです。
この幹部研修は大変おもしろく、参考になりました。周りを見回すと思いつきや裏付けのない論理が平気でまかり通っているように思っています。