2011年2月7日月曜日

イタリアの風景



イタリアで開催された国際学会に出席したときの風景画です。この時は研究発表だけでなく座長も務めました。

エールフランス機のパリ経由ローマ行きに乗ったのですが、パリまでの飛行中にエールフランスがストライキに入ったため、ドゴール空港に到着したのですが、ローマ行きは飛ばないことが分かり、そのままバスでホテルに連れて行かれました。

翌日、空港に戻ったのですがスト解決の見込みはなく、ただ空港の中をうろつくばかりでした。別の場所から飛ぶという噂がとびその場所に移動したり、このままだと国際学会に遅れると国際学会の事務局に国際電話したりしていました。

夜になりアリタリア航空に乗せてもらえることが分かったのですが、正規料金を支払っている人からの搭乗となり、搭乗口で怒号がとぶ混乱となりました。難民の移動時の混乱のようでした。

割引切符でしたが、どうにか乗ることができました。そして、真夜中にローマに着いたのですがすべての窓口や店は閉まっていて、バスはすでになく、呼びかけてくるタクシーに乗りました。普通ならこうしたタクシーには乗らないのですが仕方ありません。

タクシーの中でホテルを紹介してもらい、やっとベッドの中に入りました。シャワーだけの部屋でした。タクシー代も部屋代も少し高かったけどしょうがないかの値段でした。

ストのため荷物がでてこなかったのエールフランスのカウンターに行ったら、最後に乗った航空会社の責任だと言われ、アリタリアのカウンターに行くと、この件ではエールフランスに行けと言われました。

すったもんだして、やはりエールフランスの責任だとわかり、ホテルの住所を知らせるとともに荷物が着くまでに買った必要な服などは領収書があれば支払ってもらえることが分かりました。

最終的に荷物を受け取ったのは日本に戻ってから約1ヶ月後でした。今から思うと得難い経験でした。ストライキも1日で終わってしまう日本と違いヨーロッパは長いのだと思いました。アメリカでもバスが1ヶ月以上ストライキしている場面にも出くわしました。成熟した社会の労使関係とはこうゆうものだと思いました。