2011年9月26日月曜日

セイヨウナシ














セイヨウナシです。収穫したときは緑色で硬くて食べられませんが、、追熟すると果皮の色が黄色くなるとともに、果肉も軟らかくなりとろけるような独特の食感となります。


日曜日、ナショナルジオグラフィックチャネルの「人間とチンパンジー:DNA2%の相違」はとてもおもしろく示唆に富む番組でした。

人のDNAの98.4%はチンパンジーと同じにもかかわらず、人とチンパンジーなど類人猿は全く異なる生活をしています。なぜこうした違いが生じたのか、類人猿と人を観察し、両者にできることとできないことを紹介した番組でした。

その内容は驚くべきものでした。自己認識テスト、空間認識テスト、問題解決テスト、道具作成テスト、学習テスト、短期の計画性テストでは、チンパンジーなど類人猿と人では差がなかったのです。

記憶力テストに至っては京都大学のチンパンジーにかなう人はいませんでした。ものすごいスピードでランダムに並んだ数字の位置をおぼえてしまいます。

さらに、腕力や顎の力は類人猿の方が強いだけでなく、類人猿は言語や地域的な伝統も身につけています。

ところが、協力テストでは、チンパンジーと人では違いが出ました。自分にみかりのある場合の協力テストではチンパンジーと人では同じ結果でしたが、自分にみかえりがない場合の協力テストでは、人は協力しあいましたが、チンパンジーには出来ませんでした。

人は、類人猿と違って自分に益がなくても相手に役に立つ情報を教えることが分かりました。そして、このことと言語を自由に話す力を得たことが、人と類人猿を分けた点ではないかと番組は結論づけていました。