つくば周辺では稲刈りが始まりました。稲刈りが終わったそばを通ると、乾いた稲わらのにおいが漂っていて、秋を感じます。
NHKラジオ深夜便・明日へのことばで「サバイバルは出来る - 大人たちへの防災教育」として群馬大学大学院の片田敏孝教授へのインタビューが放送されました。
教授は釜石市で防災教育を長年行っており、今回の震災では、釜石市の14校3000人が無事避難できたことに大きく貢献しました。
その教授は、今の防災教育は行政に依存しすぎており、ハザードマップなど防災情報にたよりすぎていると警告しています。
行政の防災教育は過去の事例をもとに想定される災害を基準としているため、想定を越える自然災害に対応できないと語っています。
そのため、自然災害を回避するためには
1 想定を信じない
2 最善を尽くす
3 率先避難
の3つが大切としています。
自然災害は想定を越えてくるので、これでいいということはないので、その時出来る最善の避難をすることが大切で、まず自分が逃げることだと述べています。
自分が先に逃げるのは倫理に反すると感じるかもしれないが、事実は逆で、こうした危機では誰かが行動を起こすことが重要で、そうした行動が起きるとそれにつられて多くの人がつられて行動をともにすることが知られているからだそうです。
釜石では中学生が先に逃げ、それにつられて小学生、幼稚園の子供達、お年寄りがそれに続いて行動し、多くの命がすくわれました。
東海大地震が起きると静岡へは5分以内に津波が来ると考えられています。そのため、教授は、子供達だけでなく大人たちへの防災教育も必要と語っていました。