リンゴ果実の繊維で作った紙皿です。リンゴジュースの加工工程で皮と芯が廃棄物として残りますが、その残渣で作った紙皿です。長野オリンピック(1998年)の選手村で実際に使われたものです。リンゴ残渣と使って写真のような紙皿を作ることは今も可能ですが、採算が合わないため作られていません。
果実の加工において果実の加工適性は重要な要素ですが必須ではありません。より重要なのは安い原料を毎年、一定量を必ず確保できるかどうかです。そのため、リンゴジュースの製造では、酸味があり加工適性に優れた「紅玉」よりも原料供給量が確保できる「ふじ」が使われています。「ふじ」の欠点は加工工程で補うことが出来るためです。
メールマガジン「くだもの&健康ニュース」第6号に掲載した「文献紹介: まずくても食べ続けてしまうわけ」が話題となっているようです。こうした記事も積極的に掲載していきたいと考えています。